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第12回ぜんせいれん全国大会神奈川大会in小田原がいよいよ開催される!!-2 [第12回全精連全国大会in神奈川実行委員会]

 

 2012年9月29日の開会式での私の挨拶文

12回ぜんせいれん全国大会神奈川大会in小田原総合司会ご挨拶               全国大会副実行委員長 佐藤諦吉  

皆様、今日は全精連全国大会にご参加頂き誠に有難うございます。私はこの全国大会の総合司会を行います大会副実行委員長の佐藤諦吉と申します。思い起こせば、全精連が設立された1993年に私は神奈川県相模原市在住で、相模原市では初めての精神障害者当事者会「あしたば会」(単会)を立ち上げました。その時の同志の一人である藁谷さんは先日残念ながらこの世を旅立たれました。あれから19年間の歳月が流れ、現在、私は東京の品川区の当事者会「年輪の会」(単会)を主宰しております。私も既に今年65歳に成り、この全精連全国大会を最後に全精連の活動から引退しようと思っております。年輪の会の会長は後5年程度行い後進に引き継ぎたいと思っております。私のモットーは初志貫徹と誠心誠意です。最初、志(こころざし)を立てた事は何が起ころうとも最後まで遣り抜く事です。又、何事も、誠心誠意当たらなければ、未来は開かれないと言うことです。 今大会の総合司会を全力で行いますので宜しくお願い致します。

 

 各分科会の案内文:因みに私は「双極性障害」の分科会の司会をした。

分科会1:統合失調症(症状の対処法)

統合失調症は人口も多く典型的な病気だが、なかなか症状の理解に手が届かない診断名です。又、幻覚や妄想に悩まされ苦しんでいる人が多いという実態です。未だそれに対する完治に至る確たる治療法はありません。しかし近年、新治療薬の開発とリハビリにより治る病気になりました。苦しい体験をしている当事者がそれを克服する方法と将来への展望を話し合いたいと思います。

 

分科会2:双極性障害

双極性障害は、従来二大精神疾患(統合失調症、双極性障害)とされて来たが、特に日本の精神医学界に於いては、関心が乏しい傾向が有った。その一因には、うつや躁に成っても、その度に回復するという安心感があったかも知れない。然しながら、最近の研究では、双極性障害の社会生活の障害は重篤であり、双極性障害の当事者は人生の多くの期間をうつ状態で過ごす事が解ってきた。双極性障害は、多くの症例で、うつ病相から発病する為に、うつ病(単極性)と間違われ易い、その為に抗うつ薬治療により躁転等の弊害が報告されている。双極性障害は基本的には気分安定薬と抗精神病薬に効果が期待できる。本分科会では、如何にして双極性障害と共に生きるか、治療薬の副作用とどのように対処していくか等を話し合いたい。

分科会3:多発するうつ病

強い持続的なストレスに曝されると副腎皮質ホルモンの分泌が過剰となり、また脳内の神経伝達物質であるセロトニンなどが不足

すると考えられています。ほとんどの人がうつ状態になりうると考えられますが、個人差としてのストレス脆弱性は、外因として生育環境などの心的体験によりセロトニン神経系などの発達が悪くなり、ついにはうつ病に至ると考えられています。さらに悪化すれば難治・遷延化します。皆で自己救済策を模索しましょう。

 

分科会4:薬について

精神科の治療薬(向精神薬)は中枢神経系に効果が有る為に、作用と共に副作用が問題である。中には強い副作用が出るものもある。さらにその副作用も投与時ではなく後になってから出現する遅発性ジスキネジア、遅発性ジストニアと言った非常に難治性のものもある。副作用は、当事者が直接感じる事の出来るものであり、対処する側の医師は、どうしても副作用が出現してから対処すると言う言わば後手に廻るので、当事者も医師から処方された薬に対して、関心を持ち、敏感且つ詳細を知らなければならない。

参考文献:こころの治療薬ハンドブック 第8版 星和書店¥2,600+税

   

分科会5:訪問介護とホームヘルパー

皆様の中に、訪問介護かホームヘルパー又は両方利用している方は、いらっしゃいますか?

そのような福祉サービスに興味のある方も、従事経験者(そういった仕事をしてみたい方)の参加もお待ちしています。看護師さんに頼めること・やってもらえる事とできない事、ヘルパーさんが出来る事、しない内容とか話合えると思います。地域による違いがわかるかもしれません。

 

分科会6:家族との関わり方

私たち精神障害をもつ者にとって、親・兄弟姉妹・祖父母・子供・配偶者など、家族と呼ばれる人たちとの関わり方は、大きな課題のひとつです。味方となってくれれば、これほど心強いものはありません。その反面、敵に回ればこれほど手ごわい相手もおりません。そんな身近で遠い存在である家族について、あれこれ語り合いませんか?

 

分科会7:ピアカウンセリング

ピアカウンセリングとは、当事者間で行われるカウンセリングのようなもので、同じ立場同士で気持ちがわかりあえて臨床心理のカウンセリングと異なります。

しかし、なかなか普及していきません。この分科会で、全国の現状と様々なご意見が出てくることを望んでいるとともに、多くの参加者の活発なディスカッションを心がけたいです。どうぞ足を運んで、御参加下さい。

 

分科会8:ピアサポーター

ピアサポーターの制度は西暦2000年にスウェーデンで誕生しました。歴史は浅いですが心の病の仲間たちにとって頼りがいがあります。でも仲間たちはいまだ偏見と差別の社会の中で生活しています。私達ピアサポーターは目標を持って活動を続けそして努力を積み重ねていけば良いと思います。やがて心の病の仲間達がもっとピアサポーターを頼りにすれば安心だと思われるように今後焦らずに共に仲間達と一緒に生きる力を持てると思います。

 

分科会9:一人暮らし

「ひとり暮らし」をしている人。しようとする人。その中から生まれてくる自分でやらなければならない事。又、助けを借りて(ヘルパーさん等)一人暮らしをしている人。その様な話を皆さんで話し合ってみませんか。色々な話を聞きましょう。「ひとり暮らし」の生活のヒントを見つけてみませんか。これからは、無理せず明るく楽しみながら行きましょう。皆様をお待ちしております。

   

分科会10:社会的入院

現在入院している精神障害者は約33万人です。そのうち、本来入院の必要のない社会的入院は72千人か、実際にはもっと多いとも言われております。国も社会的入院を減らすことを打ち出しましたが、成果はあまり上がっていません。施設の病床や地域の受け皿不足が原因とも言われていますが、どうしたら病棟から仲間を救いだせるのか、一緒に考えていきましょう。社会的入院に喝!

 

分科会11:差別と偏見

日本では精神障害者に対する差別と偏見はいまだ根強いものがあります。全員が危険な存在だとか働く能力が皆無だという偏見が多いです。厄介なのは身近な家族や他ならぬ当事者が自身に偏見を持っている場合が多いことです。統計的には優しく思いやりにあふれた精神障害者の方が多いと証明されています。ご自身の被差別体験等を存分に語っていただくと共に克服していく方法や社会の仕組みをどのように改善するか等話し合いましょう。

 

分科会12:スタッフとのかかわりかた

作業所やデイケア・支援センターに通っているみんなで、楽しくワイワイ語り合いましょう!

 

分科会13:「働く」含むピアスタッフ

「障害者」にとって「働く」とはどういう事か?一般就労か?活動か?様々な生き方があると思います。近年、いわゆる地域の福祉施設などでの「ピアスタッフ」の存在も注目されています。「ピアスタッフ」は障害者本人の特性を生かした職業として、今後、経済的な待遇も含め、社会に認められるべきものなのか等の多くの事を含めた、幅の広い「働く」事に関する話を、情報交換も交えながら語り合えたらと思います。

 

分科会14:地域格差、手帳のサービス等について

みんなの意見を聴きながら進めていきましょう。

 

分科会15:生活のしづらさと生きづらさ

岡山大会では、衣食住がある程度満足すれば幸いだと結論づけました。この小田原大会では生活のしづらさは、肉体的なものと精神的なものがあり、肉体的には、身体的に痛みがあったり、動かなくなったり結局は老人ホーム、自宅、病院で暮らすようになると思います。人間は生まれた時も一人、死ぬ時も一人だと言います。一人一人一生涯夢を持ち、生活していこうと思います。

 

分科会16:恋愛と結婚について

精神疾患を持っていると臆病になる所もある。病を持っているからだけどでもそれでも良いという人は多い、二人共障害者なら、わかりやすいという考え方もある。いい人がいたらガンバレ、アタックです。そういう人もいれば内気な人もいるし、男女共どちらか一人がリードしてあげて下さい。今は携帯もあるし、メールアドレスを聞くのも一つの手ですよ。勇気を出して下さい。それでは私は部屋で待っているので来てください。楽しく話し合いましょう。

 

分科会17:夢と生き甲斐

最近の精神障害者は、社会復帰のために、デイケアや地域活動支援センターなどへ通い、生活のリズムを整え、社会に出ています。バイトや、18時間仕事をしている人もいます。

そして将来の夢や希望を持つようになります。旅行もしたい、趣味活動もしたいと夢がどんどんふくらんできます。明るい未来が見えてきたらあれもしたい、これもしたいと夢や生き甲斐を持つようになるでしょう。全国から集まった皆さんと、これからの夢、生き甲斐を話しませんか。仲間が集まれば、いろんな夢が見つかって、お互いに励ましあい、一緒に夢を追いかけて、今以上に楽しい生活が送れると思います。今、ホームヘルパーの資格を取得したり、手に職をもつ人が増えていきます。障害者同士で、会社を立ち上げたりする人もいます。皆さんで、色んな夢や生き甲斐を話してみましょう。

 

分科会18:フリートーキング

つらさや苦しさ等、一人で問題をかかえていませんか!?そんな、つらさや、苦しさを、みんなで語り合いましょう。みんなで、どんどん、語り合い、スッキリしませんか!?

そして本当に話したいものを見つけ、自分の考えを整理して明確にして行きましょう。

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このブログにアクセス頂いた方々に深くお礼を申し上げます。

                   MDI SATOH

 
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天成園の庭
ニコンD600+AF-S 24-85mm F3.5-4.5G ED VRで撮影。
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講演席の花
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壇上の私

タグ:全精連大会
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コメント 2

青い鳥

全精連の活動からご引退なさるのですね。
長い間の御活動、お疲れ様でした。
by 青い鳥 (2012-10-03 11:29) 

MDISATOH

青い鳥さん今晩は!コメント、ナイス有難う御座います。
今後の余生を当事者活動は「年輪の会」一本に絞り、遅れている「精神疾患ブレインバンク」の設立と趣味に当てようかと考えております。
by MDISATOH (2012-10-04 23:22) 

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